Melexisが消費者用途向け にコンパクトな低電圧3D磁気計を発表

MLX90392は特許取得済みのTriaxis® Hall磁気感知技術を価格に敏感な白物家電、スマートメーター、ゲームおよびホームセキュリティ分野に応用しています
テッセンデルロ、ベルギー、2021年5月6日 - 世界的なマイクロ電子工学企業のMelexisは、白物家電、コンシューマーエレクトロニクス、およびスマートメーターアプリケーションを3軸磁場センサーチップMLX90392のターゲットにしています。このセンサーは、論理デバイスなど、他のコンポーネントと共有する1.8 Vの 電源レールで動作することが可能です。
価格競争力のあるMLX90392は、専用のLDOやレギュレータを必要とせず、シンプルなデザインで部品コストを削減し、PCBスペースも節約します。このセンサーチップはたった2 mm x 2.5 mm x 0.4 mmというサイズにもかかわらず、UTDFN-8超薄型無鉛8ピンパッケージを装備し、限られたスペースでの設計に役立ちます。さらに1.5 µA省電力モードでは、電力を節約し、バッテリーで使用するときに稼働時間を最大化します。
内蔵の熱センサーとI2C通信プロトコルにより、MLX90392はX、Y、Z軸での16ビット位置測定と温度を最大1 MHzで動作するI2Cバスで実現します。2つのバリエーションで提供されているため、±50 mTおよび±5 mTのフルスケール範囲を選択でき、Melexisの特許取得済みのTriaxis® Hall技術を活用して低ノイズ、トップレベルの精度を提供します。
±50 mT範囲は、HMIアプリケーションの位置測定、白物家電のドア閉鎖感知およびアクセス制御システム、スマートメーターの改ざん防止、および従来の電位差計による位置感知で放散されていた電力を節約するコンタクトレスジョイスティックに最適です。小さな磁気範囲が必要な位置感知や、ノイズが重要な設計パラメーターである精細な位置測定の場合、±5 mTバリエーションは感度が0.15 µT/LSBであり、一般的なRMSノイズのレベルを0.3 µTまで下げることができます。
どちらのデバイスにも単一測定と連続測定モードがあり、極めて高いデザインの柔軟性を提供する一方、自己診断ステータス、データレディー、および磁気センサーオーバーフロー表示により包括的な診断を行います。