Melexisが小型3D磁力計で究極のパフォーマンスを発揮

ベルギー、テッセンデルロ、2023年12月12日 – Melexis社は、ホール効果ベースの小型センサー「MLX90394 Triaxis®」マイクロパワー磁力計を発表しました。低騒音、低電流消費、そしてコストの設計上のトレードオフ面でも完璧にバランスを取っています。選択可能なオンザフライモードと高度な設定可能性により、高い再利用性と迅速な市場投入を実現します。この非接触ソリューションは、ゲームおよび産業用周辺機器での回転、直線、および3Dジョイスティック制御に適しています。

機械的ソリューションを置き換えることで、MLX90394はワイパー表面の汚染や筐体から来る制約など、従来のポテンショメーター固有の問題を克服し洗練を遂げた、柔軟で高い信頼性を誇るソリューションを提供します。磁力計の汎用性を活かして、直線、回転、ジョイスティック、およびプッシュボタン操作に展開可能で、多くの既存の構成部品に置き換えることで、コスト効率の良いサプライチェーンの簡素化が可能です。将来の構成変更を可能にするデバイスのスマートな特性と非接触設計は、ポテンショメーターや接触式スイッチよりも長寿命を実現することに貢献します。さらに、超スリムで小型な設計(2x1.5x0.4 mm)により、より洗練されたHMIを形に。

MLX90394のアーキテクチャは、既存のソリューションに比べて複数の利点をもたらします。この設計により、各磁気軸を個別に測定・出力できるだけでなく、追加のデジタル信号処理 (DSP) 補償のための選択可能な温度測定を可能にする内蔵温度計も備えます。温度データと位置データは共に16ビット解像度で出力され、I2Cインターフェースピンは0.1MHz、0.4MHz、および1.0MHzモードをサポートします。さらに、1つの製品に2つのI2Cアドレスが内蔵されており、電気的なピン配置の接続を変更することで選択できます。

製品の中核はMelexis Triaxisテクノロジーです。マイクロパワー動作での低ノイズ(<9μT)独立した3軸測定を実現するのに役立つ革新的技術です。平均電流消費は、単一測定モードでの10HzでXまたはY測定に対してわずか3μA、Z測定に対して4.3μAです。カウント電流が10μAであるため、マイクロコントローラがディープスリープ状態で消費電力を抑えている間もチップがカウントを行います。Wake-up On Change (WOC) 機能により、パルスまたはラッチされたハードウェアピン割り込み(XYZ)を使用して迅速に動作に復帰できます。WOC 閾値は、初期測定値(静的デルタ)、前回の測定値 (動的デルタ)、または事前定義測定値(絶対値)に対して設定することができます。これにより、高速移動アプリケーション低速ドリフトする動作を示すアプリケーションの両方で、パワーダウンモードからアクティブモードへの正確な移行が可能になります。

組み込み設計により、回転ジョイスティックの動きとプッシュ/スライドボタンのアプリケーションの両方を対象に、簡単な統合と高精度な追跡を実現。測定範囲の違いに合わせて選択可能な2種類のコンパクトなUTDFN-6 (LD) パッケージ設計: ±5mT(0.15μT/LSB)および±50mT(1.5μT/LSB)。すべてのバリアントはRoHS認定を受けており、-40℃~105℃の環境条件下での使用に適しており、1.7V~3.6Vの電源電圧で、ほとんどの組み込みおよびIoTエレクトロニクス環境に理想的です。

「MLX90394は今までにない価値と性能をもたらし、幅広い現代のアプリケーションの要求に応えます。コンピュータ周辺機器、産業用シリンダー、スマート家電の制御を開発しているエンジニアは、この最適化された柔軟なチップは、既存のポテンショメーター、機械スイッチ、スライダーでは得られない長期パフォーマンスを顧客に提供します」Melexis製品マネージャーのMinko Daskalovは述べます。「コンパクトなパッケージと高い効率性により、設計の自由度を高め、既存製品内での統合を簡素化するとともに、新たな革新的ソリューションの実現を可能にします」

詳細はこちらwww.melexis.com/MLX90394


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