Melexis ToFセンサーは機能安全アプリケーションに対応

2023年6月20日、ベルギー、テッセンデルロ – Melexis社は、さらなる製品範囲の拡大を通じて、ToF (Time of Flight)テクノロジーにおける地位を固めます。新発表のMLX75027RTIを採用すると、自動車および工業分野の顧客の機能安全要件を満たすことができます。

Melexis ToF sensor supports functional safety applications

ASIL対応のMLX75027RTI VGA解像度ToFセンサーは、ASILまたはSIL認証が必要な安全性が重要なシステムに組み込むことを意図して開発されました。物理的空間分解能は307kピクセルです。このセンサーの主な使用例は、エアバッグが不必要に展開しないようにするための動的エアバッグ抑制、ドライバーの不注意のモニタリング、および近距離車外LiDARなどがあります。また、産業用カメラに安全境界を設けたり、ロボットの動作制御を補助したり、より高度なマシンビジョンを実現したりするためにも使用できます。

MLX75027RTIの中核を成すのが、裏面照射型 (BSI) イメージングテクノロジーです。これは、Melexisの自動車に関する専門性とSony社独自のDepthSense® ToFピクセルを巧みに組み合わせます。MLX75027RTIは、1秒あたり135の驚異的な深度フレームを実現します。

センサーパッケージは現行世代のデバイスと比べてかなり小さく、サイズが50%縮小されています。結果として、よりコンパクトなイメージングシステムを開発できます。統合型MLA (マイクロレンズアレイ) の主光線角度を最適化することで、光学システム全体が簡素化。新型MLX75027は自動車産業および工業の両方で入手可能です。MLX75027RTIは車載用途向けに設計されており、動作温度範囲は-40 ℃ ~ +105 ℃で、MLX75027STIは産業用途向けで動作温度範囲は-20 ℃ ~ +85 ℃です。MLX75027ファミリのもう1つの特徴は、太陽光に対する堅牢性であり、その高さは実証済みで、信号品質が外部環境の影響を受けません。

エンジニアのASIL/SILシステムの設計と実装を支援するために、Melexisは専用の安全に関する統合ガイドラインを提供しています。

「今後新たなNCAP規制が施行されれば、安全用途における車室内モニタリングの使用が促進されるでしょう。産業用途やマスマーケット用途でもますます不可欠なものとなるでしょう。」Melexis社光学センサー部門マーケティングマネージャのGualtiero Bagnuoliは話します。「当社のToFセンサーファミリはすでに幅広い用途で使われています。この度、MLX75027RTIの導入を通じて、システムレベルの機能安全統合をサポートします」

詳細については、www.melexis.com/MLX75027 をご覧いただくか、sales@melexis.comまでお問い合わせください。


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